【ネタバレ有り】ぼくらのショウタイム キャラ別所感

2019年4月12日、全国のイオンシネマ13館でA.B.C-Z主演の「ぼくらのショウタイム」が公開されました。メ~テレ制作で、4月5日に東海地区にて放送された特別ドラマです。各映画館では1週間の限定公開ですが、より多くのファンに見せたいというその心意気に惚れました。本当にありがとうございます。

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ちなみにコンサートや舞台で多ステしない鴨井、なんと既に3回鑑賞しており、この後もまだ見に行くつもりでいます…1回の金額が手頃だとこんなことになるのね…と少し恐ろしさも感じますが、それほどまでに魅力が詰まった作品なんです。

 

今回は、5人が演じたキャラクターについての感想やらストーリーから感じ取ったことを書き留めてます。大いにネタバレや個人の解釈が含まれます。

 

作品情報だけ知りたい方は、こちらの公式サイトをご覧ください~。 

www.nagoyatv.com

 

 

 

居場所を見出す赤木(橋本)

新人AD。生放送で突然の乱入者をすぐに止められず、カメラマンの小紫から怒鳴られるところからストーリーが始まる。もうこの時点で彼は「あ、向いてないわ俺…やめようかな」ってなっちゃってる。でも、そのあとまた乱入者の黄原を見つけて叱ることができたね。先輩にひねり揚げ頼まれて買ってきたのがトルティーヤチップスだったのは笑ったけどね。けっこうテキトーなとこもあるのね。そんな赤木くん。

序盤の彼はみんなに流されてる人として描かれている。青島の提案でカンペのスケッチブック取りに行って書き換えようとしちゃうし、それを小紫に怒られた後はやっぱり無理だよのムードになっちゃうし、黄原に手を貸すと決めたのは小紫もやるって言ったからだし。ただ、その後スタジオでの作戦会議でみんなが行き詰った時、ひまわりの造花を使う提案をしたところから、赤木も自主的に行動したり4人を鼓舞したりと徐々に変化していく。

仕事を辞めようと思っていた彼はきっと失うものがなかったからこそ、ピンチの時でも「あと2分19秒もある」と言えたし、最後は青島の言葉やみんなの力を信じてCMまでの時間を引っ張れたんだと思う。昔、引きこもりの自分が外に出るきっかけをくれたテレビというものが、今誰かの役に立つのならば。

監督に指示された*1という、前髪をニットキャップに入れたスタイルは大正解だったと思う。たしかに顔立ちは男前なんだけどアイドル感がかなり消えて、声を張らないリアルな声の演技とも上手くマッチして、仕事優先の生活を感じるやや疲れた雰囲気が出てた。

そして自分とはまるで違う熱さを持った4人に触発されて、最終的に自分が引っ張っていくのだという意識が芽生える様は、A.B.C-Zを見てきた人にはグッとくるものがあったんじゃないかしら…


夢追い人桃井(戸塚)

局内の食堂でバイトしながら脚本家を目指しているロン毛くん。やっぱりこの人の演技は場数を感じた…榊監督や津田寛治さんとの嬉しそうなやりとり→自分の書いたものをぞんざいに扱われて呆然、という落差のある芝居は、仰々しくなりすぎず繊細さもあった(食堂での仕事中にも関わらず、背中に自作のシナリオを忍ばせて歩いてる姿は序盤の大きなツッコミどころなんだけど、あれは局内にいる間どんなチャンスも逃したくない気持ちの表れだと解釈。)

あと、ここの解釈はマジで分かれるところだなって思ったんだけども、桃井くんは穏やかそうな顔して、気持ちが昂ると少々乱暴な動作になる傾向があるようで、調理中もそういった場面が出てくる。でも、黄原にソースをダメにされたときは表情が少しイラッとしたものの、冷静に作り直すと言った。あれは桃井くんなりのゾーンに入ってる感じがした。たぶん私だったら作り直す時間が惜しくて、卵がついた部分だけ掬って素知らぬ顔をしてオムにかけてしまうよ…えらいね…

クライマックスで、画面越しに父へ猛アピールするところもよかった。何が何だかわからないくらい飛び跳ねて、バンダナを振って、叫んで。カッコ悪さの滲む動作でエモのピークを持ってくるのが上手すぎる。間違いなく金田さん演じる桃父の、テレビの前での表情と化学反応が起きていた。

あとはもうマシュマロぽよぽよ感満載のダウンジャケットonオーバーオールon白ロンTの桃井くんがひたすらに可愛いのなんのって!どんくさそう!可愛い!

(ちょう余談)そういやバンダナのレインボー…なんでレインボー???正直ペイズリーとか定番の柄だったり、単色でもストーリーには影響ないのでは???と思ったのですが、やっぱ高いところで虹がかかるようなイメージがあったのか…メンカラ推しのグループであることが関係しているのか…LBTロゴはレインボーだったし…でもメンカラは7色じゃない…


不器用で熱い小紫(河合)

後輩への指導でキレ散らかして裏で後悔する系カメラマン。こんな性格だけど、映像を撮ることが本当に好きでこの世界に入ったし、仕事への真面目さはこれまでも上司に評価されていた、って感じの人と思われる(デルサタのプチジャック決行時、メインのカメラを担うことをチーフに許可してもらったと発言してたので)

はじめは番組を壊されまいと、赤木を怒鳴りつけて黄原の要請を拒むが、桃井の父の話を聞き、過去に自分が父親を亡くした経験を思い起こし、協力したいという気持ちが芽生える。そして作戦を立てる際には、4人の意見を聞きながらどんどん本番のイメージを膨らませていく。

そう、この作戦会議での小紫が私がこの作品で一番好きなところ!ワンカットでA.B.C-Zの芝居を見せるという粋な作りであるだけでなく、そこまで笑顔を見せなかった小紫のポジティブでアクティブでパーソナルな魅力が存分に出てるシーン。カメラワークのイメージを身振り手振りで伝えていく姿が仕事人。そして、河合郁人が元来持ってるやや強引めなリーダーシップを感じさせる。極端かもしれないけど、ここに「芸能人 河合郁人の才能が凝縮されていると私は感じた…かっこいい…

どうしても語気が強かったりモノに当たりやすいキャラだけど、働き詰めの赤木への接し方なども含め、ストーリー進行に伴う心情変化が丁寧に演じられていた。あと、あんなに作戦会議でかっこよく見えた小紫さん、本番でもかっこよくカメラを操作したと思ったら、ひまわり大写しの画がクソダサで実際のテレビで放送されることを想像したらめちゃめちゃ笑えた。そして写ってる時間すべてにおいて顔が天才的だ。造形も表情も。

これまでの作品で見せてきたものとは何かが違う。明確に何がとは言えないけど、「ああ、テレビの人だ…俳優さんだ…」って思えて、個人的MVPだった。


いつでもブレない青島(五関)

警備員として、おそらく毎日代わり映えのない業務をこなしていた中、生放送中に乱入しようとする黄原を目撃。持ち前の強い正義感から体が動いてそれを取り押さえる。その後、事情を知って「困ってる人を助けたい」精神が疼き、突然この物語の核となるデルサタのプチジャックを提案。「濱口さんに言わせてしまえばいいんです」

大人しそうに見えて、最初から最後まで積極性を失わない。そして小学生レベルのイタズラ心も持ち合わせているらしく、小道具探しの最中に小紫に物を投げたり、濱口さんを足止めする際は何度もエレベーターのボタンを押したり…しかも勝負の2分19秒に差し掛かる直前のピンチでは、大胆な作戦を自ら指示して結果的に成功に導く。

青島は、今作中で特に奇怪な男として話題になりましたが、実はこの5人のドタバタ劇自体、発起人も最後に指示を出すのも青島だったんですよね。気付いたとき鳥肌が。

五関さんは最年長だけど、普段は自分からリーダーシップを取らないイメージ。そして、よく周りに言われてきた「キーマン五関」「何かしてくれそう」という言葉。本人はそれに対して「8割方打ち返さないっすけどね」*2と言い放ったこともある。でもそれは「媒体を通して私たちが外面的に見ている五関様」で、本当のことは誰も知らない。※これは、ラストで赤木が言う「僕たちがこんなに頑張ったこと、誰も知らないんでしょうね」というセリフにも通ずる部分。

劇場がドッカンドッカンうけてた青島というキャラクターは、全部ジャストミートで打ち返してた。なんなら満塁ホームラン。私たちは無意識に、この2割の確率で見せてくれる大きな衝撃が彼から放たれるのを待っているのかもしれないな、と。

青島は最初、自分のことを「しがない警備員」と言う。そして最後になぜ協力してくれたのか黄原に問われて答えたのは「私、青島の夢は、ヒーローになることですから」

 

すべてのはじまり黄原(塚田)

お世話になった喫茶店のおばちゃんへの恩返しのために、今できることを全力でやる!と、少ない手がかりで人探しをしているフリーター。生放送に映り込もうとする強行派な一面もあるが、実はその前にSNSだとかできることはやってきてる冷静さも持ち合わせている(たぶんそれも上手ではないんだろうな。)

4人の協力を得て作戦を立てたり準備するまでの過程では、なかなか役に立たない。忍び込んだ局内でわざわざ大声を出したり、Tシャツにメッセージを書く案はボツ、オムライスを作る場面では卵割り失敗。これといった決定打はなかなか出ない。

ただ、楽屋にオムライスを運ぶ場面でのクロバットシーン(通称オムロ)はまさに、このドラマを象徴するシーンの一つ。メンバー同士で考案したというあれ、現実じゃ絶対ありえないんだけど…なんかこう、極端な例えだけど…海外のアクション映画みたいな良さがあったんだ…私の中では…!爆発に巻き込まれて吹っ飛んでく人たちのスローモーション的な…!あれを大画面で見せてくれて本当にありがとう(泣)

監督からの指導がかなり濃かったようで、これまでの芝居との差が最も出た人だったんじゃないかと思う。彼のシーンで6時間かかったというのは…本当にすごいなって。監督をはじめ、制作陣の熱意がエピソードからも伝わってきた。「塚ちゃん」の要素を消しながら、かなり本人に似通った「黄原」を演じるのは相当難しいよ。

彼のバラエティでの活躍がないと、デルサタとの縁も、このドラマも始まらなかったのよね。そこに思いを馳せずにはいられなかった。

 

 

 

短時間のドラマに、ここまでA.B.C-Zらしい要素を盛り込んでくれているのすごすぎませんか…

かつてBIRDMANや8UPPERSを羨むブログ*3を書いたことがありましたが、「えびにはショウタイムがある!」って胸を張って言える作品ですよ。

 

劇場公開最終日は4月18日。観れるうちにたくさん楽しんで、またいろいろ考え込んでみたいな。そして諸々の理由で劇場へ足を運ぶのも難しかったファンのためにも、ぜひ再放送や円盤化、配信などが実現したらいいなと思っとります。

改めて、濱兄ィ!榊監督!制作チームのすべての皆様!A.B.C-Zに最高のドラマを与えてくれて本当にありがとうございます~!!!

 

 

*1:劇中曲を担当された榊いずみさんのネットラジオでお話されてました。

sakakiizumi.com

*2:2018年11月27日放送の「今夜はJ's倶楽部」濱口さんゲスト回より

*3:すごい羨ましかった笑

51beginner.hatenablog.com